歴代の「カンヌ・ライオンズ」(広告賞)

フィルム部門のグランプリを受賞したCM(動画)の一覧

カンヌ・ライオンズは、世界三大広告の一つです。毎年6月下旬にフランスのカンヌで開催されます。 テレビコマーシャル(CM)などを対象にした「フィルム部門」は、最も歴史が古く、権威のある賞だとされます。 歴代のフィルム部門の最高賞(グランプリ)を受賞した広告作品(動画)を紹介します。(河瀬大介)

2017年の受賞作

広告主 チャンネル4
(イギリス)
業種 テレビ放送局
作品名 「私たちは超人」
(We're The Superhumans)
目的 リオ五輪パラリンピックの放送のPR
内容 パラリンピック出場選手ら障害者たちの超人的なパフォーマンスの映像集
広告代理店 Blink
(イギリス)

2016年の受賞作

広告主 ハーヴェイ・ニコルズ
(イギリス)
業種 デパート
作品名 「タダでもらうのがお好きなら、合法的にどうぞ」
(Love freebies? Get them legally)
目的 万引き防止の啓発と、ポイントが貯まるアプリのPR
内容 店内での万引きの瞬間をとらえた本物の防犯カメラの映像集
広告代理店 アダム&イブDDB
(イギリス)

2015年の受賞作

広告主 ライカ
(ドイツ)
業種 カメラメーカー
作品名 「100」
目的 ライカのカメラ誕生100周年記念と、ブラジルのサンパウロに開設したライカギャラリーの宣伝
内容 歴史に残る写真の名作35枚を選び、そのシーンを動画で再現
広告代理店 F/nazca Saatchi & Saatchi
(ブラジル)

2014年の受賞作

広告主 ボルボ
(スウェーデン)
業種 自動車メーカー
作品名 「The Epic Split」
(鮮やかな股裂き)
目的 ボルボトラックのハンドル操作の安定性のPR
内容 著名アクション俳優ジャン・クロード・ヴァン・ダム(ベルギー人)が、2台のトラックに足をかけて起立。 トラックがバックしながらお互いの距離を開けていき、俳優の股がさかれていく。曲はエンヤ。
広告代理店 FORSMAN & BODENFORS
(スウェーデン)

2013年の受賞作(2作品が受賞)

広告主 メルボルン鉄道
(オーストラリア)
業種 鉄道会社
作品名 「Dumb Ways to Die」
(マヌケな死に方)
目的 電車事故の防止の呼びかけ
内容 可愛らしいキャラクターが、踏切を無視して線路を渡る事故など、 様々な「マヌケな死に方」をコミカルに紹介
広告代理店 McCann
(オーストラリア)

広告主 インテルと東芝
(アメリカ、日本)
業種 電機メーカー
作品名 「The Beauty Inside」
(内なる美しさ)
目的 インテルのCPUと、それを搭載した東芝のノートパソコンの宣伝
内容 毎日目が覚めると別人の容姿に変わってしまう人を描いたドラマへの出演者募集
広告代理店 Pereira & O'Dell
(アメリカ)

2012年の受賞作

広告主 チポレ(Chitpotle)
(アメリカ)
業種 メキシコ料理チェーン店
作品名 「Back to the Start」
(原点への回帰)
目的 食材の調達にあたって、環境や健康にやさしく、人道的にも問題がない農家を選んでいるというチポレ。そのポリシーのPR
内容 家族経営の牧畜農家が、牛や豚を狭い場所に押し込めて肉を大量生産する「工場式」の畜産に転換する。 しかし、過ちに気づき、原点へと回帰していく。CGアニメ。
広告代理店 CAA
(アメリカ)

2011年の受賞作

広告主 ナイキ
(アメリカ)
業種 スポーツ用品メーカー
作品名 「Write the Future」
(未来をかきかえろ)
目的 2010年のサッカー・ワールドカップ南アフリカ大会のテレビ放送向けCM(ブランドキャンペーン)
内容 ロナウド、ルーニー、ロナウジーニョらワールドカップに出場するスター選手を起用。彼らの試合中のプレーが、世界中の人たちの生活や出来事に影響を与える様を表現した。 アカデミー賞映画「バードマン」のイニャリトゥ監督の作品。
広告代理店 ワイデン&ケネディ
(アメリカ)

2010年の受賞作

広告主 P&G
(アメリカ)
業種 家庭用品メーカー
作品名 「The Man Your Man Could Smell Like」
(あなたの彼もこんな香りの男になれます)
目的 ボディシャンプー「Old Spice(オールドスパイス)」の宣伝
内容 セクシーな男性が世の女性に向けて、あなたの彼のボディシャンプーを「Old Spice」にかえたら、俺みたいな香りがして、人生薔薇色になるよ!というクラシックスタイルのCM。男性はほとんど動くことがないのに背景や着用物が次々と変化していく。70年以上の歴史を持つ定番シリーズの商品を斬新な手法で表現した。
広告代理店 ワイデン&ケネディ
(アメリカ)

2009年の受賞作

広告主 フィリップス
(オランダ)
業種 家電メーカー
作品名 「Carousel」
(回転木馬)
目的 フィリップス製品の超横長テレビ「Cinema21:9」のオンライン広告
内容 テロリストが病院内で警官との銃撃戦を繰り広げている場面が瞬間冷凍のように止まる。ストーリーの始まりからオチまでをありとあらゆる角度から『回転木馬』のように追っていく映像。 製品の特長である超横長の画面比を生かしきったものすごい情報量で、1カット1シーンの長回しで「事件の現場」を全部見せていき、ラストカットがまた最初のカットにつながっていく…という非常にトリッキーな作品。 スウェーデンの映像監督アダム・バーク監督作品。
広告代理店 トライバルDDB
(オランダ)

2008年の受賞作


広告主 キャドバリー
(イギリス)
業種 食品メーカー
作品名 「Gorilla」
(ゴリラ)
目的 キャドバリー社のチョコレートの楽しさを伝えるためのCM
内容 バックミュージックにフィル・ コリンズの「In the Air Tonight(夜の囁き)」が流れるなか、画面にアップで映る一頭のゴリラ。 しばらくうっとりと曲に聞き惚れた後、曲に合わせてドラムを叩き始める。動画の最後に製品のキャッチコピー「a glass and a half full of joy(グラス1.5杯の生乳)」が表記される。
広告代理店 Fallon
(イギリス)

広告主 マイクロソフト
(アメリカ)
業種 ソフトウェア開発
作品名 「Enemy Weapon」
(敵の武器)
目的 Xbox360用ゲームソフト「Halo3(ヘイロー3)Believe」広告キャンペーンの実写CM
内容 HP上に「バーチャルミュージアム」を作り、そこで退役軍人にインタビューをするというストーリー。発売前からゲームへの期待感を高める広告となった。
広告代理店 McCann
(アメリカ)

2007年の受賞作

広告主 ユニリーバ
(カナダ)
業種 家庭用品メーカー
作品名 「Evolution」
(進化)
目的 洗顔料「Dove(ダヴ)」キャッチコピーである「リアルな美しさをサポートする」を表現したCM
内容 一人の女性のメイクアップシーンを早送りで初めから完成、撮影シーンそして今まで表に現れることのなかった撮影後のPhotoshopでの修正シーンまでを取り入れた動画。 メディアの魔法の裏にある真実を暴露し、人々の美しさに対する認識が歪められていることを示すことによって、ありのままの女性のポジティブなイメージを奨励した作品。
広告代理店 オグルヴィ&メイザー
(カナダ)

WEBデザイナー 技術で転職有利に 女性の人気急上昇(河瀬大介、2002年6月)

ホームページの設計やデザイン

WEBデザイン講座

インターネットのホームページの設計やデザインなどを行うWEBデザイナーやWEBディレクターが、女性の間で人気を集めている。最先端のIT関係で、しかもカタカナ職業。人気の必要十分条件を満たしている。そのうえ、会社の“顔”として多くの企業がホームページの充実に力を入れているため、企業内での生き残りや転職先探しにも有利と技術を学ぶ女性が増えている。

デジタル・ハリウッドの受講生

東京・お茶の水の専門学校「デジタル・ハリウッド」東京本校。夜7時からのWEBデザイン講座の受講生の多くは女性だった。

ネットショップの運営を担当

その1人で、紙パルプ専門商社に勤務する佐藤聖子さん(31)は、会社では8か月前からネットショップの運営を担当。今後のリニューアルに向け、多くの人が見てくれるホームページを作るため、2月から通っている。

「会社の中でもホームページの重要性が高まっている。自分の技術とセンスでいいものが作れれば、社内での自分のチャンスも広がると思った」と話す。

ホームページの内容の企画・編集、レイアウトも

WEBデザイナーやディレクターの仕事は、ホームページの内容の企画・編集、レイアウトやデザイン、システムの設計などを行う。インターネットの普及で、ここ数年認知度が急速に高まった職種のひとつだ。

部署ごとのHP

各企業とも会社のイメージアップやネット通販などの新しいビジネス手段として、ホームページの重要性を認め、充実に力を入れている。各部局(部門、部署、支店)ごとにホームページ(HP)を作る企業さえある。

WEB関連の技術や能力

東京・お茶の水の専門学校広報室ディレクターの千綿(ちわた)洋介さんは「企画や編集の仕事はもともと人気が高い。さらに、注目されているWEB関連の技術や能力を身につけておけば、不安定な時代に、転職する際にも有利と考えられているようです」。

とらばーゆの人気ランキングで上位

リクルートの女性向け転職情報誌「とらばーゆ」副編集長の山口秀美さんの話では、ここ5年ほどこの種の仕事の求人が増えてきたという。とらばーゆ誌が行った人気職業調査では、WEBデザイナーはこの2年間、ベスト30に入っている。

化粧品のコンテンツの企画や運営

宝島ウェブネット(東京)でWEBディレクターを務める柳橋美里さん(25)は、1年前に転職して今の職に就いた。宝島ウェブネット社が運営するホームページで、化粧品のコンテンツの企画や運営を手がけている。

派遣で働きながら専門学校へ

もともと、教育教材会社の営業部門に勤務していたが、「もっと自分の好きな仕事がしたい」と辞めた。派遣で働きながら、半年間、仕事が終わって、週2回専門学校に通う生活を続けた。

フリーで在宅勤務もでき、結婚や出産とも両立

この仕事も、転職先を探していろいろなホームページを見ていた時に、見つけた。山口さんは「高い能力を身につければ、フリーで在宅勤務もでき、結婚や出産とも両立できる。女性の間では、身につけておいて損はない技術の1つととらえられているようです」と話す。

色彩感覚やセンス

ただし、すでに人気が出ているため、今後は競争が激しくなる。色彩感覚やデザインのセンス、使い勝手の良いシステムを作り上げる能力が問われる。技術も猛スピードで進歩する。かっこいいカタカナ職業へのあこがれだけではやっていけない。

千綿さんは「自分自身が利用者として、ほかのホームページのデザイン面や使い勝手もチェックするなど常に勉強が必要なのはほかの職業と同じです」とアドバイスする。